工事前と工事完了後の比較
埼玉県の建設会社中里組です。
土木分野の舗装工事、下水道工事などは建築分野の工事とは違い、景観が変わるわけでもなく、イマイチ変化が目で見て分かりにくい工事が多いものです。
今回は珍しく?中里組が施工した中で、目で見て変化がわかる工事を例に工事の前後でどのように変化したのか、実際に写真で見比べてみようと思います。
工事前の状態
こちらが工事着工前の写真
雑草が生えているので少し分かりにくいですが、3段構成の堰+消波ブロックが並べてあります。
※渇水期のため水は流れ落ちていません
堰の2段目(中腹)からの写真です。
横から見ると1段、1段が結構な高さになっている事がわかりますね。
また、土砂も体積しています。
このままでは魚が遡上しにくく、土砂体積等による防災への懸念から工事が実施されました。
工事完了後
ほぼ、同一地点からの工事完了後の写真です。
一目瞭然、工事前とはかなり違います。
一面に敷いてあった消波ブロックが一部無くなり断崖絶壁だった2段目部分に緩やかな傾斜がつきました。
これだけでも大分、魚が遡上できそうになりましたね。
その他の部分も見ていきます。
一段目程ではないですが、2段目にも階段状の部分が作成されました。
写真のように増水期には水がプール状に溜まり、流れに変化が出来るので魚も遡上しやすくなるのではないでしょうか。
インターンシップに来た学生も驚いていましたが、河川工事は渇水期にしか工事が出来ないため、まさに『時間との勝負』
雨や雪が降れば、暫くは工事が中断となります。
施工に関しては、コンクリートの打設等はミリ単位。
重さ1トン以上の消波ブロックを崩れないように配置するなど大型の構造物ですが、かなり繊細に施工されているのも特徴です。
沢山の魚が遡上してくれると嬉しいですね。
今回は目で見てわかる河川工事をお届けしました。