こんにちは、中里組広報担当です。
今回は、当社で行ったドローンを活用した現場管理の試みについて紹介します。
前々から担当者の中で構想にあったドローンを使った遠隔臨場に向けて
当社では、現場の遠隔臨場やweb会議に取り組んでいますが、取り組みが進むにつれて
「ウェアラブルカメラは意外と不便だよね」
「ドローンの方が良いよね」
「複数人で同時に見れれば良いのに」
という不満や要望が社内からチラホラ…当社のICT推進担当も前々から「遠隔臨場で使いたい」という思いがあり、御協力を得ながら本社と現場を繋いでドローンのリアルタイム配信を試行してみる事になりました。
検証
今回確認したかったのは以下の2点
- 現場稼働中の条件下でリアルタイムに複数人で視聴が出来るか
- 目的物の状態をどの程度確認できるか
結果1:稼働中の現場での利用については課題あり
結論から書くと、ドローンを利用してリアルタイム映像を複数人で同時視聴する事は可能でした。
ただ、原因は明確には分かりませんが、鉄板、矢板、溶接機、建機の影響(おそらく磁気)からか、機体の通信状況が不安定になりがちでした。※途中から位置を変えてフライトしたら成功
現場には様々なものがあるので、利用できない事はありませんでしたが、安定した運用には課題を感じました。
結果2:目的物の状態確認は非常に良好
上の画像は、リアルタイム配信しながら橋りょうの下を飛行した時の映像をキャプチャしたものです。
溶接ビードの波打ちまで確認する事が出来ました。
橋脚上部の通常は足場を設置しなければ確認できない箇所も、ライブ配信しながら確認成功。
(過去の工事でマーキングしたと思われるチョークの後)
感想・展望
実際にデモ飛行を行った感想です。
- 近接で4K動画をリアルタイム配信できるため、高所や細部を様々な人が同時に確認できる。
- 遠隔臨場に空撮映像を付加することで、現場運営の効率化や発注者協議の質を高める事が期待できる。
- 複数人でリアルタイム映像を共有できるため、災害復旧時の活用が期待できる。
今回のデモ飛行では、リアルタイム配信に成功したことでドローンを活用した遠隔臨場や災害復旧時の可能性を感じる事ができましたが、通信面での課題も感じました。
日々新しい製品や技術が出ていますので、工事部でテストをした際は御紹介していきたいと思います。
インターンシップでは、現場の最新事例を紹介しています。
通年開催していますので、興味がある人はぜひ御参加ください。